良導絡自律神経測定
当院では初回の患者様には必ず自律神経の測定を行います。
もちろん東洋医学の観点からお腹やツボの状態を確認しますが、客観的データとして測定を行い治療の参考にします。通常の鍼灸治療ですと脈やツボや経絡(ツボとツボをつなぐ流れ)をみたり、患者様ご自身で今現在のお身体の状態がどのようになっているのか把握するのが困難ですが、測定を行うことで客観的に目で見て現在のお身体の状態を把握できますので、非常にわかりやすく好評を頂いています。
実際の測定はこのように行います。
1.椅子に座っていただき、身に着けている貴金属と靴下を脱ぎます。
2.右手に金属の導子を握っていただきます。
3.左手首から順番に微弱な電気(非常に弱い電気なので痛くも痒くもありません)を流し、パソコンにインプットしていきます。
4.両手首、両足首周辺を計24か所を計測し、終了です。
するとこのようなグラフになります。
このグラフからたくさんの情報を読み取っていきます。
最初に平均値をみます。
右上の方に平均値:68.2というところ。24か所の平均の値が68.2だったということです。
平均値は今現在の身体全体の元気度(免疫力、治そうとする力)を表しています。季節や気温、時間帯などで若干前後しますが、健康な人の理想的な数値が40~60なのでこの場合まずまずの元気度(少し交感神経が高めだが)といえます。
次に各臓器(東洋医学的な臓器のため現代の概念ではない)の調子をみていきます。
平均値のピンクの線の両サイドの緑の線がありますが、この枠内におさまるのが理想的なのですが、上に赤い横線で下に青い横線で表示せれている所が働きが悪い臓器です。
上にいくほど自律神経の交感神経(働きすぎている)が高く、下にいくほど副交感神経(働いていない)が高い状態です。
この例ですと、心、肝、胃が高く、三焦(東洋医学独特の臓器)、大腸、胆が低くなっています。
1000例の統計的に例えば心が高い人は49%に胃がはるという自覚症状が出ます。同じように肝が高いと67%の人に後頚部のこり、56%の人に腰痛がでるというデータと照らし合わせてご本人の自覚症状と比較していきます。統計なので自覚症状として発生していない場合も多々ありますが、これから症状にでやすい傾向、表に出現していない病(未病という)であると言えます。
またパターンといってこの例ですと肝と胃が高いのですが、この場合ストレスが食にでやすい(食べ過ぎる、食べない)傾向があることがわかります。
このように頻回に計測しデータと照らし合わせることによって、症状がどの臓器からきているのか、ご自身の傾向(どのような症状がでやすいか)、身体の調子(免疫)がいいのかがわかります。
簡易的な人間ドッグとして計測してはいかがでしょうか。
ストレス社会である現代において実際に「手当て」を行う鍼灸施術の役割は大きいと感じています。
病の根源である自律神経を整え、健康な心と身体のお手伝いができるよう心をこめて治療します。
お気軽にご相談ください。
はり灸之助整体院
中尾 英貴
鎌倉市大町1-2-18 ℡ 080-7855-3449